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なんだか心が疲れてしまった日に、そっと読みたいセルフケア
執筆者アイコンかよこ2026年2月17日 17:29

なんだか心が疲れてしまった日に、そっと読みたいセルフケア

理由ははっきりしないけど気持ちが沈む、 何をするのもしんどく感じてしまう、 いつもなら楽しみな予定も、好きな友だちに会うのさえ、今日は無理…と思えてしまう―― そんなとき、つい、「こんなんじゃいけない」と、自分を奮い立たせようとしがちではないでしょうか? この記事では、心がとても疲れてしまった日に(多分)無理なくできる整え方を、そっとお伝えしたいと思います。 がんばるためではなく、自分の心を守るための時間として、読んでいただけたら嬉しいです。

1.理由ははっきりしないのに、心が重い日

「今日はもう何もしたくない」
「理由は分からないけれど、気持ちが沈む」

誰にでも、そんな気分の日はあるものですよね。

朝は何とか、責任感で出かけてはみたけど、帰宅したとたん倒れこむように横になり、何もする気になれない…だとか

いつもなら受け流せる程度のミスやストレスなのに、今日はなんだか気持ちが切り換えれない…だとか。

こんな時は、あなたの心が「疲れてるよ」「ちょっと休もうよ」と教えてくれているのかもしれません。

「そうは言っても、この程度で疲れちゃうんなら、私、弱すぎじゃん」て?

いえいえ。そんなことはないですよ。

小さな疲れの積み重ねも、やはり心のエネルギー切れを起こすものです。これは、「怠け」ではなく、消耗しすぎ、「充電してください」サインなのです。
 

そんな時に、「気持ちを切り替えなきゃ!」と心を使うことは、さらに消耗を招いてしまいます。

この記事では、心が疲れた日にもできそうな、小さなストレスケアをお伝えしたいと思います。

2.「心が疲れる」とき、内側で起きていること

ストレスとは、

「何らかの刺激によって起きる心と体の緊張状態」

([図解でわかる14歳からのストレスと心のケア]より)

を言います。

 

ゴムボールに例えると、ゴムの状態が良く、空気が適度に入ったゴムボールは弾力があり、よく弾むし転がります。

ところが、中の空気が抜けてきて、少なくなってくると、形も凹みができるし、ポスッとした感じになって弾まなくなり、転がりにくくなります。

小さなストレスの積み重ねによって心が疲れた状態は、ちょうど空気が少なくなったゴムボールのようです。手でちょっと押したくらいのストレスなら、弾力があれば手を離せばすぐ元の形に戻れるけれど、空気が少なくて凹み出したボールだと抑えられた箇所は凹んだままです。

 

「それはわかるけど、ストレスなんて言えるほど、大したことしていないよ」

そう思っている方にお伝えしたいのは、

人は「情報や感情を処理すること」にも、エネルギーをとても使っている、

ということです。
エネルギーを使っているなら、補充しなければ消耗してしまいますよね。

ゴムボールも、使っていれば、空気が抜けて凹むのは自然なことです。

今のあなたは、ゴムボールに例えると、どれくらい空気入っているでしょうか? そのイメージが、あなたの疲れ度を知るヒントになるかもしれません。

3.心がとても疲れている日のサイン

・ぼーっとする
・決断できない
・好きなことにも興味がわかない
・涙もろくなる
・人に会いたくない
・身体が重い

・好きな動画や音楽を流しても内容が入ってこない
・SNSを見るのもしんどい

…これらは「疲れてるよ」「そろそろ充電が必要だよ」と体が教えてくれるサインです。

まずは気づくこと自体が、セルフケアの第一歩です。

4.「回復を早める」セルフケア 5選

ここからは、疲れた心を充電するセルフケアを紹介します。

全部やる必要はありません。その時々のあなたが「がんばらなくても」できそうなものを選ぶことが大切です。

①「何もする気になれない」自分を許してあげる

人は、体の疲れにはケアをしようと思えても、心の疲れは「怠け」「弱さ」と考えてしまいがちです。そうなると、「心を休ませてあげよう」「心にエネルギーを補給しよう」と思いづらくなってしまいます。

まず大切なのは、「何もする気になれない」自分を許してあげることです。

心が疲れることに罪悪感をもつ必要はありません。あなたの心は既に十分すぎるほど働いているからこそ、疲れが出てきたのです。

「疲れ」を感じることは、生存のためにとても大切なことです。「疲れたな」という前兆に気づいて、早めにケアをしてあげることで、大きな不調を防ぐことができるのです。

自分に対して、「自分自身のメンテナンスをすることも大切だよ」と声をかけてあげてみてください。
これを最初にしてあげると、この後のセルフケアも効果を発揮しやすくなると思います。

②体の感覚に戻る小さな行動

例えば、
・温かい飲み物を(少しずつ)飲む
・ストレッチをする
・深呼吸をする
・手を温める

など、体の感覚に意識を向けることが効果的な場合があります。

疲れているのは心でも、心の疲れを直接取ることは、少し難しいときもあります。

体から緊張をほぐして楽になることで、心が軽くなる、という方法です。試してみてはいかがですか?

③「感情を見える化する」ミニワーク

もし、何か書くくらいできそうなら、

例えば、
・今の気持ちを書き出す

 ・今の気分を天気に例えて絵に描く
・誰かに向けて、「出さない手紙」を書く

などもセルフケアとして試してみてはいかがでしょうか。

これらは、心を沈ませてしまう重たい気持ちを、自分の外に出すためのワークです。いつも重いバッグの中身から、持ち歩かなくてもいい余分なものを取り出してあげるイメージです。

心のバッグが軽くなると、気持ちも少し軽やかになりませんか?

④情報から少し距離を置く

最近よく聞かれるのは、「SNS疲れ」です。

次々に来るメッセージ通知に「早く返信しなきゃ」

くつろぐために見たSNSで、「他の人はこんなにキラキラしてるのに、私は…」
友人のアカウントに、自分以外の仲間で楽しそうな写真「みんな、楽しそう…」

一つ一つは小さなことでも、次々にやってくる情報を処理したり、他の人の様子と自分とを比較したりしているのもまた、心を消耗させてしまいます。

楽しむためなら良いですが、心が疲れてしまった時には「見ない選択」も一つのセルフケアです。

心を守るために、今日は、あるいは1時間…10分だけでも、情報をシャットアウトしてみるのはいかがでしょうか?

⑤安心できるものに触れる

最後に、あなたにとって安心できるものに触れるというセルフケアをご紹介します。

例えば、

・好きなぬいぐるみや毛布

・大好きなペット

など、安心できる感触や温度もいいですし、

 ・好きな香り
・お気に入りの音楽
・好みの絵画やアイテム

など、嗅覚や聴覚、視覚などの五感で、安心を感じるという方法です。

心が疲れた時とは、それまでに、処理する作業がたくさんあったり、安心できない環境に居続けたりと、いつでも危険を察知できるよう緊張し続けていたことが多いです。

エネルギーを回復するためには、「緊張しなくていいよ」「今は、ここは大丈夫だよ」と安心を知らせてあげることが大切です。五感で安心を感じることで、心と体が「大丈夫」と感知できて、回復モードに入ることができるのです。

5.やらなくていいこと

ここまで読んでくだされば、だいたい伝わっているかと思いますが、

念のため、がんばり屋さんほどやってしまいがちな、「やらなくていいセルフケア」もお伝えしておきますね。

例えば、
・無理に元気を出そうとする
・ポジティブ思考にしようとがんばる
・予定を詰め込む
・「こんなことで疲れちゃう自分」を責める

 

…これまで、もう十分がんばってきています。

今は、自分を奮い立たせることより、安心してエネルギー補給することを優先してみましょう。

「急がば、回れ」です。

休む時は休んで、エネルギーを補給して、そうしたらきっと今までよりも効率的に動けるあなたになっていると思いますよ。

6.それでも回復しないときは

ただ、

・疲れがあまりに長く続く場合
・睡眠や食欲に影響が出ている場合

などは、もしかしたら、より専門的なケアが必要なタイミングかもしれません。

ここまでご自分でできるケアをお伝えしてきましたが、自分だけではケアしきれない時もあるものです。

「こんなことで人に頼るなんて」と思ってしまう方もいるかもしれません。
けれど、誰かに話すことも立派なセルフケアです。気づいたときに早めにケアすることで状況を悪化することを防ぐことができれば、それに越したことはありません。

医療機関でもいいですし、迷う方は、市町村や地域の保健所などにも相談窓口があります。必要なケアを適切に取り入れることも、セルフメンテナンスとして考えてみてください。

7.まとめ:疲れた日は「立て直す日」ではなく「ねぎらう日」

ここまでお伝えしてきたように、「何だか何もする気になれない」ような疲れは、あなたの心や体からのサインです。

「こんなことですぐ疲れてしまう自分」を責めるのではなく、ぼんやりと何もしない時間を自分に許可してあげて、がんばってきた自分をケアしてあげましょう。
人の体や心が回復するには、ある程度の時間が必要です。すぐに回復するレアアイテムというよりも、小さなケアの積み重ねが十分意味を持ちます。

がんばり屋さんほど、疲れてしまう自分を責めたり、立ち上がらせようとしたりしがちです。でも、だからこそ今日は、がんばらないことをがんばってみてもいい日かもしれません。

参考文献

・「図解でわかる 14歳からのストレスと心のケア」 社会応援ネットワーク著 兵庫教育大学名誉教授 冨永良喜監修 太田出版 URLは登録されていません
・「負の感情がラクになる ポリヴェーガル理論がやさしくわかる本」 吉里恒昭著 日本実業出版社 URLは登録されていません

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